こんにちは。
トレーナーの渡邉弘貴です。
気温も暑くなり、社会人では都市対抗の予選、大学では全日本選手権が行われ、いよいよ高校では最後の夏の大会の抽選を週末に控えております。
そんな中、公立高校では6月中旬から下旬にかけて中間考査が予定されており、野球部は勉強のため練習時間がかなり制限されてしまいます。学業が本業の学生なので当たり前のことですが、
2年半の集大成を発揮する夏の大会への準備が停滞してしまうということが想定されてしまいます。
2週間のテスト週間でコンディションが低下してしまい、大会で力を出しきれずに終わってしまうという残念な結果を招きたくないという思いでテスト週間を乗り切るためのポイントをお伝えしたいと思います。
テスト週間の対応をしていかないと
- テスト明け身体が重い
- 久しぶりの練習から体力が回復しない
- 大会で足が攣り負けてしまう
- 試合でエンジンがかかり切らず先制される
- 吐き気や頭痛に襲われる
- 思うようなプレーができない
- 球速が低下する
- 足が遅くなる
- 力を出しきれず大会を終えてしまう
と言ったことへ繋がってしまいます。
実際に、毎年このようなチームは何チームか観ています。
自分のチームが力を出しきれず負けていしまうということを防ぐために対策をとっていきましょう!
今回の内容は、野球部だけでなく、中学生やデスクワークをされている社会人の方にも必要な内容になりますのでぜひ読んでみてください。
1、運動量の低下による体力レベルの低下
人の身体は運動をやめてしまうと、
- 筋力
- 持久力(心肺機能)
- 瞬発力
- スピード
といった能力が低下してしまいます。
瞬発力が必要とされるスポーツにおいてこれらの力が低下することはかなりダメージになってきます。
自分の持っている能力を低下させないためにはそれぞれの力に負荷をかけることが大切で、
- ジャンプトレーニング
- ランニング
- 自体重の筋トレ
- ウエイトトレーニング(ウエイト設備があれば)
- スプリントトレーニング(塁間ダッシュなど)
などがおすすめです。
テスト期間中でも負荷をかけ続けることで体力の維持につながり、テスト明けの動きを軽やかにしていくことができます。
2、背骨の柔軟性の低下
勉強やデスクワークでずっと座っている状態が続くと、背骨が硬くなってしまいます。
背骨の動きは前屈や後屈など身体を反らしたり、丸めたりする動きが固くなってきます。また、身体を捻る動きも硬くなってしまいます。
身体を捻る動きはバッティングや投球の時に必要で硬くなってしまうと「スイングが思い通りにできない」「球が走らない」といったパフォーマンスの低下にも繋がってきてしまいます。
これを対策するためには、
- トレーニングで身体を動かすこと
- ストレッチなどで固まった身体を伸ばす
など行うと良いです。
そしてこれらを網羅したメニューを毎日行うことが大事になります。
最後に動画で紹介しておりますので、このまま読み進めていってください。
3、猫背などの姿勢の乱れ
机に向かっている時間が長くなることが予測されます。勉強をすることは本業になるので是非、集中してやってもらいたいのですが、ここで気を付けておきたいことが「猫背」です。
長時間同じ姿勢で過ごすことになるので猫背が身体に染み付いてしまいます。
また姿勢によっては骨盤が後ろへ倒れてしまい野球で大事なお尻の筋肉が使いづらくなってしまいます。
ここでやっておきたいのが
背筋トレーニング
です。
古典的な背筋ではなく、背骨をたわませられるような種目がいいです。
- ブリッジ
- 背中反らし
- トラ
- にんじん
などがおすすめです。
背筋を支えるようにすることで、ジャンプやダッシュなど大きな力を出しやすい状態を維持できます。
さらに、脊柱を動かすことや動ける状態を維持することは勉強での集中力を上げ、学業の面でも恩恵が受けられます。
テスト勉強と合わせて背筋のトレーニングをやってみてください!
動画をInstagramに掲載しております。文字や写真だけではわかりづらいという方はこちらをご覧ください。
常に負荷をかけ続け、体力レベルの低下を防ぎ、本戦に向けて準備をしていくことができると夏の大会で力を出し切っていけると思います。1日30分でも運動をして、読んでくださった皆さんの体が良くなり、夏の大会でやり切っていけることを願っております。
最後の大会で自分の持っている力を全て出し切り勝利していきたいという学生は一度体をチェックし大会に向けて万全の準備をすることができますので、お気軽にご連絡ください。
アスレティックトレーナー 渡邉弘貴